鍵穴の中の神秘!シリンダーの真面目な話

近年では、カードキーという近未来的な施錠システムが市場には出回るようになってきていますが、従来から採用されている施錠システムのほとんどがシリンダー錠と呼ばれるものになります。ここで言うシリンダーというのは、円筒という意味合いになります。シリンダー錠の場合、外筒部分と円筒部分、そして外筒部分と円筒部分それぞれにまたがるようにしてタンブラーと呼ばれる部品が組み込まれています。そこで鍵を鍵穴に差し込んだ場合、鍵ミゾが合致するとタンブラーが移動をして外筒の内側にある円筒部分が回転をすることができるようになります。その結果、扉を固定しているデッドボルトと呼ばれる部品が解除されて扉が開くという仕組みになっています。こうした施錠システム一つを取り上げても、エンジンの構造に等しいくらいに機械が大好きな方にとっては、この上ない魅力の一つと言えるでしょうね。そういう意味では、私も同じようにそうした施錠システムについては魅了される一人なのです。そうした機械の仕組みや機械構造の奥深さという点では、人間が電気を発明したことに匹敵するくらいに私の中では衝撃的なことなのです。

ところでそうしたシリンダー錠には、ディスクシリンダー錠のほか、ピンシリンダー錠・ロータリーディスクシリンダー錠・マグネットタンブラーシリンダー錠など、様々なシリンダー錠のバリエーションが現在のところ採用されています。これらのシリンダー錠には、それぞれメリットとデメリットがあります。例えばディスクシリンダー錠の場合、ピッキングという裏技を使うと容易に施錠システムが解錠されてしまうという致命的なデメリットが挙げられます。そうは言っても、現在でもかなり多くのシェアー率でこの施錠システムは採用されているということも事実です。次にピンシリンダー錠についてですが、現在防犯能力が高いとされるディンプルキーシリンダーもその中の一つに挙げられます。